家を10時過ぎに出て、11時過ぎにはJAMSTECに着きました。正面ゲートを入ると真っ正面に海洋調査船「かいよう」と深海調査研究船「かいれい」が目に飛び込んできました。左の写真で手前が「かいよう」、後方が「かいれい」です。
午後の乗船受付は12時からなので、それまで展示を見て回ることにしました。左の写真が「しんかい6500」、右は「しんかい2000」のコックピットです。
無人探査機「ハイパードルフィン」です。ここに限らず展示は非常にアカデミックです。ほとんどの展示物の横には警備も兼ねているのでしょうが解説員が付いています。立ち止まって見たり読んだりしていると、サッと寄ってきて説明をしてくれます。
12時過ぎに乗船しました。先ずはデッキで記念撮影です。右の写真、本当はくぐってみたかったそうです。(^^;)
3階デッキから撮ってみました。出航時間にはまだちょっと間があるので船内探検をしてみました。応接室です。
左は浴室。右は洗面所です。トイレではありません。ちなみにトイレは温便座+ウォシュレットだったそうです。
出航は12時40分。出航後こんな感じでみんなくつろいでます。右の写真は船尾から写してみました。双胴船なので波が広がっていないのが判りますか?
「かいよう」から下船後、こんどは「かいれい」を見学しました。無人探査機「かいこう」が積まれていました。
午後2時過ぎ遅い昼食にしました。カツ丼300円+焼きそば250円+豚汁100円=650円です。味は・・。(T_T) 昼食後、また見学を再開しました。右の写真は深海巡航探査機「うらしま」です。左側のおじさんはパンフレットを欲しがっていました。どこかの大学関係者か、或いは重機メーカーの人って感じでした。
深海における高圧が、具体的に、かつ分かり易い形で説明されていました。左の写真のケース下段に13個のカップヌードルの容器が並んでいます。左から順番に、実物、100m、300m、500m、1000m、2000m、3000m、4000m、5000m、6000m、6500m、10000m、実在しない15800m、相当の圧力をかけたものだそうです。6500m相当分を記念にもらってきました。我が家に持ち帰ってきた後、比較写真を撮るために実際にカップヌードルを買ってきました。こんなに圧縮されちゃうんです!発泡スチロールの中に入っている空気が抜けたためでしょう、叩くとカンカンと甲高い音がします。
11時過ぎから閉館時間の4時まで、みっちり5時間も見学してしまいました。見て回った施設は、海洋科学技術館、潜水調査船整備場、海洋調査船「かいよう」、深海調査研究船「かいれい」、海洋技術研究棟、海洋工学実験場、高圧実験水槽棟、数理解析棟、情報・電源棟、海洋研究棟、潜水シミュレーター棟、潜水訓練プール棟、深海総合研究棟です。その全ての棟の、全ての展示物に研究員が立っていました。そして皆非常に熱心でした。ちょっとでも立ち止まっていると、研究員の方から説明を始めます。あちこちで突っ込んだ科学的・技術的な質疑応答が行われていました。今回行く前は「見せ物を見に行くような、軽い気持ち」でしたが、実際は見せ物なんかじゃ全くなく、本当に研究発表会のようでした。小学生から大学生まで楽しめる催し物でした。
最後に女房からも一言。
いや〜楽しい1日でした。これ以上望めないくらいのお天気と穏やかな海で、体験乗船はとっても快適。前日にカツマタで買った日焼け止めのおかげでお肌も無事だったし。久しぶりに太陽の下で爽快な気分に浸ることができました。
しかし年に一度の一般公開とあって、思いっきり気合いが入ってましたねー、JAMSTEC。せっかくの展示パネルも説明も、難しすぎて私にはよくわからなかったけれど、そんな私にとって一番面白かったのは深海生物のハイビジョン映像と生きた生物の展示でした。中でも気に入ったのはチューブ状の殻を持つハオリムシという動物です。このハオリムシは自分では餌をとらず、体内にいる細菌が硫化水素から生産する有機物をもらって生きているそうです。水槽の中には、本物の殻ではなく透明なビニールチューブの中に入れられて虫の本体が観察できるようになっているものもあり、それでもちゃんと生きているというのがビックリでした。隣の水槽にはほとんど動かない深海魚がいて、深海とは水圧がまるで違う環境でどうして生きていられるのか不思議な気がしましたが、理由を聞いて深く納得。深海魚の浮き袋には空気ではなく油が入っているんだそうです。だから水圧の低いところに持ってきても浮き袋が急激に膨張して破裂することがなく、水温の管理さえちゃんとすれば大丈夫なんですって。ふむふむ、なるほどでしょ。
あ〜〜、また会社休んで水族館に行きたくなっちゃいました。